【学校は意味ない?】勉強ってなに?4月7日@滑川町エコミュージアムセンターに参加してよかった【主催上野はづき、講師安冨歩】

こんにちは、たわら(@Whale_circus)です。

2019年4月7日13時30分から滑川町エコミュージアムセンターにて滑川町議会議員の上野はづきさんが主催で、「勉強って何?」と題して東京大学東洋文化研究所教授の安冨歩さんを講師に迎え、勉強会が開かれました。現状の学校教育に関心のある子育て中の方を中心に20人前後が集まり、安冨さんの話を聞いてから、その後みんなでディスカッションをした。

今回は講演会の内容の一部をメモを元に記事にした。その場で得た知識と気付きを紹介したい。

左:講師 安冨歩 右:主催者 上野はづき 撮影者 金田慶子

1 学校は意味がない【教育内容について】

「学校は意味がない」と安冨さんは何度も口にします。まず学校で習う教育内容は恣意的に決定されている、と指摘。膨大な学問の成果である知識の一部をつまみ食いをしているような教育では、勉強に意味がない。「学校の教科で習う内容はその学問のイントロだけ。みんなで必死になってイントロクイズをしている」振り返れば確かに、一度飲み込んで、テストで吐き出すだけの知識をいくつも覚えたのを思い出す。

「小中高12年間で習ったことをほとんど忘れてしまうなら、もし知識の定着率を考えるとビジネスなら誰もやらない」そう言われると費用対効果を考えると悪いといえるかもしれない。学校教育をビジネスとして捉えたことがなかったので、納得できた。

大学進学すれば選択肢が増えるという考えに基づいて、「生きるための知識ではなく、受験勉強のために知識を学んでいる」ことが原因の一つであるという。

2 学校は意味がない【生徒の管理について】

また学校での子供の生活状況にも問題があると指摘した。主催者の上野さんは小学生の子供が発表の際に、椅子から立ち上がり、後ろに回り、机の下に椅子をいれてから発言する様子に違和感があったと声をあげた。安冨さんは「体罰がなくなったから」と答えた。

体罰があれば、気に食わないことをしたらぶん殴って言うことをきかせていた。体罰が禁止になったため、子供を管理するために、ルールを厳しく追加したためである、と。

僕は黙食指導をはじめて知った。食事中は私語を禁止するというルールだそうだ。おしゃべりに夢中になり食べ残しが減るメリットもあるが、「食事」というより「栄養摂取」である印象を受ける。学校により方針は違うだろうが、これにはびっくりした。

ルールを追加することの弊害を安冨さんは「どんなものごとでも、ルールが増えると、問題が起きる。そうすると新たな問題が起きる。新しいルールを追加する。また問題が起きる。学校教育は特にこの悪循環に陥りやすい」と指摘する。

そうして、学校教員は事務処理が増えて、子供に向き合う時間が減ってしまう。後に教員の方が「調査ばっかりに時間がとられる」と現場の声を聞かせてくれた。

そして、たくさんのルールのなか、子供はのびやかな感性を押し殺して、大人が要求することを察知し、従順に振る舞う。「よい子供」が育つことになる。後にお母さんのひとりが通学路の旗持ちで「言わされたありがとうを聞くことがある」と言っていた。

会場の様子 撮影者:金田慶子

3 新しい学校のあり方は子供を守る基地

では、学校はどのようにあればいいのか。「学校は子供を守る基地になり、先生は子供を守る防衛隊長になればいい」と安冨さんは語る。子供を地域社会や親からのあらゆるハラスメントや暴力から守り、そこで生きるための知識を学ぶ場所が新しい学校の姿である。

その学校の実現にはどうしらいいのか。学校教員としては「教育制度はすぐには変わらないだろうが」と断って、安冨さんは「子供と関わる以外の事務処理は一切やらないような行動を国の教育制度に対して起こす」ことだと提言している。激しい主張だが、それくらい行わないと硬直した制度は変わらないのだろう。

またこれから小学校に通う子供に向けて安冨はこう伝えた。「ルールは変えられないけど従順になる必要はない。どうしても嫌だ思うことには従わなくていい。大人に怒られるだろうけど、どうして怒るのかを冷静に考えることが大事。それでも学校が嫌なら辞めて問題はない」

共通しているのは、自分で考えて間違っていると思うことには従わないという行動を起こすことだと思う。反撃したり、ルールを変えたりするよりも、まず従わないという行動をすることだ。そしておかしいことはおかしいと考え続けて少しずつ行動していくことがひとりひとりに求められるのではないか。

生きるための知識とは具体的にはどのようなものなのか。またどのように社会と接したらいいのか、などに興味のある方は安冨さんの「生きる技法」など著作にあたられるとよいと思う。僕もまだまだ学べることがある。

4 会に参加して現実に触れられた

安冨さんの話を聞いてみよっと軽い気持ちで参加した。が、学校教育の現場に関わる、学校教員、母親、父親のみなさん、小学生、中学生と話し合う場に参加でき、学ぶことがたくさんあった。行動してみるもんです。

最後に参加者全員が一言ずつ感想を述べたが、みなさんそれぞれの固有の現実を知らせてくれた。切ったら血が出る現実だった。

「賢くなっていじめられないようにしたい」と男子が言った。

「それはいいと思います。自分が考えていることや知りたいことを言葉にするために勉強して知識を増やしたほうがいい」

このやりとりが最も印象に残っている。僕も知りたいこと、やりたいことのために知識を増やそうと思う。

主催してくださった上野はづきさん、講師の安冨歩さん、また準備に関わった方に感謝します。

読んでくださって、ありがとうございます。

たわら